永代供養墓

永代供養簿

はじめに

「家を継ぎ・墓を守る」、しばらく前までは当たり前のように行われてきたことが、少子化や核家族化によって今はそうではなくなっています。

西蔵寺でも「跡継ぎがおらず自分の代で終わりになる」「子供は県外で暮らしており負担をかけたくない」など、お墓に関するご相談を頂くことが多くなってきました。

今や世の中では散骨、樹木葬、手元供養、自宅供養など様々な葬送方法が誕生しています。そんな中で「自分はなぜお墓を選ぶのか」を考えてみるのも、大事なことなのかもしれません。「先祖代々の血のつながりがあって今の自分があることを確認する場所」というのが、これまでの考え方でした。

「自分が生きてきた証を残したい、自分が亡き後の遺族が集う場所を作りたい」という、この世を去っていく者の想い。「故人に語り掛ける場所が欲しい」という、残された者の想い。この2者の想いが合致するからこそ、お墓は必要とされるのだと思います。

西蔵寺ではこうした檀信徒の方々のご要望を受けて、2020年に永代供養墓を建立しました。1つの墓に多くの方々のご遺骨を埋葬する「合葬墓」と、個別のお墓に埋葬する「合葬墓」の2種類あります。

なお、使用者(生前予約および使用者予約代理人含む)は、時宗檀信徒あるいはその親族の方のみとさせて頂きます。


合葬墓

1つの墓に多くの方々のご遺骨を埋葬(合葬)します。
墓誌の名札に個人名、○○家先祖代々等の名入れをします。回向料を収めて頂いた場合は、33回忌まで年忌当たりの回向を行います。


個別供養墓

個別の墓は永代使用となります。墓石に戒名か俗名を名入れします。
50回忌までの年忌当たりの回向を行います。


墓じまいについて

墓じまいを行う場合は、墓地に埋葬してあるご遺骨をすべて改葬(別のお墓などへ移動)した上で、墓石を撤去し、墓地を更地にして寺にご返還ください。

ご遺骨を合葬墓へ改葬することも可能ですので、まずは寺へご相談ください。また、墓石の撤去などにあたり、石材店の心当たりのない場合は、ご紹介することも可能です。

墓じまいに加えて、引っ越しなどで離壇される方には、下記2点をお願いしております。

  • 寺の位牌壇棟にあるお厨子(ずし)をお引き取りください。
  • 可能な方は、今後の寺の維持協力金としてのご志納をお願いいたします。